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浜松の一大事業

浜松、もしくは静岡県に住んでいないとあまりご存じない方も多いと思いますが、遠州灘で一大公共事業が進展中です。

浜松市沿岸域防潮堤整備事業です。

東日本大震災の教訓から東南海地震に備えて、浜松市沿岸部、つまり西は浜名湖今切口から東は天竜川までの17.5kmの範囲に、高さ13mの防潮堤を建設する事業です。

詳細は静岡県のHPに載っています。
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-890/bouchoutei/gaiyo/index.html
すでに55%が完成しており、残りの区間も来年度末(2020年3月)完成予定とのこと。

すごいと思ったのは、その規模もですが、事業の迅速さです。
この規模の工事となると、予算の関係からふつうは十年以上かかると思います。
東日本大震災の直接の被災地でもないのに事業がこうも迅速に進んでいる根本に、巨額の寄付があったことは見逃せません。

浜松で創業した一条工務店さんが、なんと300億円を寄付したのです。
2016年度の経常利益が282億円なので、丸々1年分の利益をポンと出したわけです。
ちなみに震災直前の2010年度経常利益は191億円。
防潮堤建設の事業費は315億円、つまりほとんど全額が一条工務店からの寄付で賄われます。

一条工務店は住宅メーカーです。
不謹慎な言い方をすれば、住宅メーカーは津波で被害が出た方が儲かります。
逆に防潮堤ができれば、被害は最小限となるため儲かりません。
それに対して一条工務店は防潮堤を作る最大のネックとなっている費用の面で大きな役割を果たしているのです。
単純にチャンスの一つをつぶしているのです。

しかも、企業の売名のためでもなさそうです。
一条工務店のHPで寄付の記事がないか探しましたが見つけられませんでした。
静岡県内の新聞などでは記事になっている程度です。私も知ったのは静岡新聞web版。
これだけのことをするのであれば、ホテルとかでもっと大々的に発表してもおかしくないのではと思います。

意識高すぎじゃないですか。

おそらく一時の利益などには目もくれず、長期的に、あるいは直感的なのかもしれませんが、浜松のために立ち上がったのでしょう。
これで安心して南区や西区に遊びに行けます。
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